Deftones

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1. バンド概要

デフトーンズ(Deftones)は、1988年にアメリカ合衆国カリフォルニア州サクラメントで結成されたオルタナティヴ・メタルバンドです。ヒップホップのスラング「def」と音色を表す「tone(s)」を組み合わせた造語がバンド名の由来とされています。

主要な事実:

  • 結成: 1988年
  • 出身地: アメリカ合衆国カリフォルニア州サクラメント
  • ジャンル: オルタナティヴ・メタル、エクスペリメンタル・ロック、ポストメタル、ニュー・メタル(初期)、オルタナティヴ・ロック
  • 活動期間: 1988年 – 現在
  • レーベル: ワーナーミュージック、マーヴェリック・レコード、リプリーズ・レコード
  • 主な受賞歴: 2001年度グラミー賞受賞

2. 音楽性と評価

デフトーンズの音楽性は、その「耽美かつ先鋭的なサウンド」が特徴であり、しばしば「ヘヴィ・ロック界のレディオヘッド」と称されています。彼らはニュー・メタルからエクスペリメンタル・ロックへとカテゴライズされる独自の音楽性を展開しており、評論家からは「近年で最もユニークなロック・バンドの一つ」「革新的で空間的な音楽」と高く評価されています。

重要な引用:

  • 「ニュー・メタルからエクスペリメンタル・ロックなどにカテゴライズされる独自の音楽性が特徴で、その耽美かつ先鋭的なサウンドからしばし『ヘヴィ・ロック界のレディオヘッド』の異名を取る」
  • ジョニー・ロフタスは彼らについて「ロックの評論家は、少なくとも過ぎ去ったメタルムーブメントよりも上質で、そのムーブメントから遠く離れたデフトーンズのために素晴らしい場所をとっておく(中略)デフトーンズは常に強い創作意欲を持ち、D.C.ハードコア(ワシントンD.C.を中心に勃興したポスト・ハードコアの系統の一つ)やドリーム・ポップといったトラディショナルな音楽を北カリフォルニア的なオルタナティヴ・メタルに取り入れるなどしている」と述べています。

3. キャリアと主要作品

デフトーンズは数々のプラチナディスクとゴールドディスクを獲得しており、商業的にも成功を収めています。

主要アルバムと実績:

  • 『アドレナリン』(Adrenaline, 1995年): デビューアルバム。トップ・ヒートシーカーズで最高23位を記録。1999年にゴールドディスク、2008年にはプラチナディスクに認定。
  • 『アラウンド・ザ・ファー』(Around the Fur, 1997年): Billboard 200で最高29位を記録し、オルタナティヴ・メタルシーンでの名を確立。1999年にゴールドディスク、2011年にはプラチナディスクに認定。
  • 『ホワイト・ポニー』(White Pony, 2000年): 2002年にプラチナディスクに認定。このアルバムからフランク・デルガドが正式メンバーとして参加。
  • 『デフトーンズ』(Deftones, 2003年): セルフタイトルアルバム。Billboard 200で最高2位を記録。ゴールドディスクに認定。
  • 『サタデイ・ナイト・リスト』(Saturday Night Wrist, 2006年): Billboard 200で初登場10位。
  • 『ダイヤモンド・アイズ』(Diamond Eyes, 2010年): Billboard 200で最高6位。
  • 『恋の予感』(Koi No Yokan, 2012年): Billboard 200で最高11位。
  • 『ゴア』(Gore, 2016年): Billboard 200で最高2位。
  • 『オームズ』(Ohms, 2020年): Billboard 200で最高5位。

4. メンバー構成と重要な出来事

バンドは初期のメンバーから幾度かの変遷を経ていますが、中心メンバーは活動開始から一貫しています。

現ラインナップ:

  • チノ・モレノ (Chino Moreno) – ボーカル/ギター (1988– )
  • ステファン・カーペンター (Stephen Carpenter) – ギター (1988– )
  • エイブ・カニンガム (Abe Cunningham) – ドラムス (1988–1990, 1993– )
  • フランク・デルガド (Frank Delgado) – キーボード/DJ (1998– )

旧メンバーと重要な出来事:

  • チ・チェン (Chi Cheng) – ベース (1990–2008): デビュー当初からのメンバーで、バッキングボーカルも務めた。2008年11月3日に交通事故で意識不明の重体となり、2013年4月13日に42歳で他界。この事故により、レコーディング中だったアルバム『Eros』は保留となった。
  • セルジオ・ベガ (Sergio Vega) – ベース (2009–2022): チ・チェンの事故後、一時的なベーシストとして参加し、6thアルバム『ダイヤモンド・アイズ』から正式に参加。2022年3月8日にバンドからの離脱を公表。

5. 来日公演

デフトーンズは複数回来日公演を行っており、日本のファンにも広く認知されています。

来日公演履歴:

  • 1998年: DEFTONES JAPAN TOUR 1998
  • 2006年: DEFTONES JAPAN TOUR 2006 (SUMMER SONIC出演)
  • 2007年: DEFTONES JAPAN TOUR 2007
  • 2011年: DEFTONES JAPAN TOUR 2011
  • 2013年: OZZFEST JAPAN 2013
  • 2016年: KNOTFEST JAPAN 2016

6. コラボレーションとトリビア

他のアーティストとのコラボレーションや、バンドに関する興味深い事実も存在します。

ゲスト・ボーカル参加:

  • 『Around The Fur』収録の「Headup」には、ソウルフライのマックス・カヴァレラが参加。
  • 『White Pony』収録の「Passenger」には、トゥールのメイナード・ジェームス・キーナンが参加。
  • 『Saturday Night Wrist』収録の「Mein」には、システム・オブ・ア・ダウンのサージ・タンキアンが参加。
  • 『Saturday Night Wrist』収録の「Pink Cellphone」には、ジャイアント・ドラッグのアニー・ハーディが参加。

トリビア:

  • 同郷のコーンとはインディーズ時代から同じライブハウスで活動していた。
  • リンプ・ビズキットやP.O.D.などがデフトーンズを絶賛している。
  • チノ・モレノとステファン・カーペンターはESPのギターを愛用。
  • 『ダイヤモンド・アイズ』では8弦ギター、『オームズ』では9弦ギターを使用している。
  • 『ダイヤモンド・アイズ』のタイトルトラック「Diamond Eyes」はゲーム『Saints Row: The Third』に使用された。

7. デジタルプレゼンス

デフトーンズは、YouTube、Facebook、X (旧Twitter) などの主要なデジタルプラットフォームで存在感を示しています。

主なデジタルプラットフォーム:

  • YouTube: 公式チャンネルが存在し、音楽ビデオなどを公開しています(ただし、提供されたソースは著作権情報のみ)。
  • Facebook: ログインを促すページがあり、Meta Pay、Meta Store、Meta Quest、Ray-Ban Meta、Meta AI、Instagram、Threadsなど、Meta社の広範なサービスとの関連性を示しています。
  • X (旧Twitter): プライバシー関連の拡張機能が問題を引き起こす可能性がある旨のメッセージが表示されていますが、公式アカウントが存在しています。
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