Orquestra de cães-guaxinim

Liner Notes
Orquestra de cães-guaxinim『Tokyo Jive』
東京には、ひとつのリズムだけでは語れない夜と昼がある。
交差点を埋める人の流れ、ビルの谷間に残る古い街の記憶、ネオンが灯る繁華街、静かな大通り、劇場や酒場、観光客と地元の人々が行き交う路地。
**『Tokyo Jive』**は、そんな東京の異なる表情を、Neo-SwingとNeo-Traditional Big Band Jazzを軸に描いたOrquestra de cães-guaxinimの地域作品集です。
本作に収められた10曲は、もともと一枚のアルバムのために同時制作されたものではありません。
最初の「Tokyo Jive」から始まり、六本木、青山、有楽町、歌舞伎町、浅草、錦糸町、銀座、渋谷へ。東京という共通の舞台を持ちながら、それぞれ独立した作品として発表されてきました。
その10曲を、あらためて一つの作品として編み直したのが、このアルバム『Tokyo Jive』です。
東京とBig Band Jazz
『Tokyo Jive』の中心にあるのは、スウィングとビッグバンド・ジャズです。
ただし、過去のジャズをそのまま再現することを目的にはしていません。
ブラス・セクション、ピアノ、ベース、ドラムによる伝統的なBig Band Jazzの語彙を残しながら、Neo-Swingの推進力と現代的なアレンジを重ねる。そのサウンドを使って、現在の東京を描いています。
街によって、同じ東京でもテンポも表情も変わります。
華やかさが前面に出る場所もあれば、ブルースが似合う場所もある。古い東京の記憶を残す街もあれば、絶えず姿を変え続ける街もある。
その違いを、ひとつの「東京らしい音」に均してしまわないことが、このシリーズの特徴です。
10曲、10の東京
タイトル曲「Tokyo Jive」は、このシリーズの出発点です。
そこから「Roppongi Swing」「Aoyama Rhythm」「Let’s Meet At Yurakucho」「Kabukicho Melody」「Asakusa Boogie」「Kinshicho Blues」「Ginza Love Story」「Shibuya Rhapsody」など、実在する東京の地域を題材に作品は広がっていきました。
そして「Tokyo Jive」自身にも異なるアレンジが存在します。
同じ都市、同じ場所であっても、視点やリズムを変えれば別の表情が現れる。それもまた、この作品群が試みてきたことの一つです。
これは東京の名所案内ではありません。
それぞれの街から受け取った印象を、リズム、メロディ、ブラス、歌詞へ置き換えた10編の音楽による都市スケッチです。
『Tokyo Jive』から、その先へ
この10曲で、Orquestra de cães-guaxinimによる最初の東京シリーズは一つの区切りを迎えます。
しかし、地域と音楽を結びつける試みそのものは、ここでは終わりません。
東京から別の街へ。
そして、それぞれの土地に異なる音楽を。
『Tokyo Jive』は、一枚のアルバムであると同時に、Orquestra de cães-guaxinimがこれから各地を音楽で描いていくための最初の一章です。
東京の10の風景を、一つのBig Bandの旅としてお楽しみください。
収録曲
- Tokyo Jive (feat. Miki)
- Roppongi Swing
- Aoyama Rhythm
- Let’s Meet At Yurakucho (feat. Miki)
- Kabukicho Melody
- Asakusa Boogie
- Kinshicho Blues
- Ginza Love Story
- Shibuya Rhapsody
- Tokyo Jive ( Swing Version)




