21世紀の音楽シーンとカントリーミュージックの復活

皆さん、こんにちは。 今日は、21世紀の音楽シーンの変化と、 最近注目を集めているカントリーミュージックについて お話ししたいと思います。 音楽のヒットが大きく様変わりし、多様化が進む中で、 特にEDMとヒップホップの存在感は無視できません。

まず、EDM、つまりエレクトロニック・ダンス・ミュージックは、 ダブステップやトラップ、フューチャーベースといったサブジャンルを通じて、 ここ20年の音楽シーンを牽引してきました。 音楽フェスでは、これらのジャンルが大きな勢力となり、 多くのファンを魅了しています。 トラップはヒップホップのサブジャンルでもあり、 クラウドラップやドリルなども流行を推し進めており、 EDMとヒップホップがメインストリームの中心を 占めていることは間違いありません。

また、イギリスから広がったグライムや チルウェーブも人気がありますが、 これらもEDMという大きな枠組みに含まれています。 さらに、ヒップホップやR&Bの中でもアフロビーツが注目されており、 音楽の多様性はますます広がっています。

このような進化の背景には、 DTM(デジタル・音楽制作)やワンルームミュージックの台頭、 そしてストリーミングやSNSの普及が大きく影響しています。 EDMやヒップホップは、ドラムマシンやダブを使った演奏から派生し、 DTMとの親和性が高いのです。 これにより、アーティストたちはインスピレーションを素早く形にし、 多くのフレーズやビートを試すことができます。

さらに、こうして作られたサウンドは、 SNSのショート動画と非常に相性が良く、 フックやリピートを多用するスタイルが新たなヒットを生んでいます。 若者に人気のダンスやファッションも、 EDMやヒップホップに根差していることが、 この現象を後押ししていると言えるでしょう。

しかし、EDMやヒップホップが進化し、 新たなサブジャンルを生み出している一方で、 根底にあるサウンドや音楽性はあまり変わっていない という現実もあります。 サブジャンルが増え続ける中で、 ある種の閉塞感を感じる人もいるかもしれません。 70年代にはパンクやハードロックが、 80年代にはUKディスコが、 90年代にはハウスやテクノが、 約10年ごとに音楽シーンの閉塞感を打破してきましたが、 ここ20年は大きな変革が見られません。

K-POPの台頭もありましたが、 これもまたEDMやヒップホップの延長線上にあるスタイルです。 そんな中、一昨年からアメリカではカントリーミュージックが ヒットチャートを賑わせ始めています。 ビヨンセの「Cowboy Carter」や モーガン・ウォーレンの「Dangerous: The Double Album」がヒットし、 カントリーミュージックの新たなスタイルが登場しているのです。

今風のサウンドを取り入れ、 歌詞もカントリーらしさに拘らないスタイルで、 新たなカントリーミュージックが生まれています。 代表的なアーティストとしては、 モーガン・ウォーレンやルーク・コームズ、 クリス・ステイプルトン、レイニー・ウィルソン、 ザック・ブライアン、ジェリー・ロールなどが挙げられます。

また、近年ではエルトン・ジョンが ブランディ・カーライルとデュエットをしたり、 ビリー・アイドルがアヴリル・ラヴィーンとコラボしたり、 さらにはエルトン・ジョンとデュア・リパ、 オジー・オズボーンとポスト・マローンなどの組み合わせもあり、 往年のロックスターと現代のアーティストの コラボレーションが注目を集めています。

これらの動きは、EDMやヒップホップしか聴かなかった世代に 新たな音楽の扉を開くかもしれません。 カントリーミュージックは新たな世代により、 息を吹き返しつつあり、 その影響は今後も広がっていくことでしょう。

皆さんも、ぜひこの新しい音楽の潮流に耳を傾けてみてくださいね。 新しい発見があるかもしれません。

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