日本の音楽業界が抱える評価の矛盾

こんにちは、皆さん。 今日は、日本の音楽界での評価の現状、 特にBabyMetalやONE OK ROCKの活躍についてお話ししたいと思います。

2025年5月31日、 BabyMetalはロンドンのO2アリーナで単独公演を行い、 見事にソールドアウトを達成しました。 これは、日本人アーティストとして初の快挙です。 しかし、SNSや音楽情報誌では取り上げられたものの、 マスメディアからの報道や評価はほとんど見られませんでした。 この現象は、非常に残念であり、 私たちの音楽文化を考える上で重要な問題を提起しています。

BabyMetalの今回のコンサートは、 単なる一過性のイベントではなく、 大規模な欧州ツアーの一環です。 それにもかかわらず、 日本国内では彼らのようなアーティストが 十分に評価されていないのが現実です。 例えば、ONE OK ROCKも同様に、 海外でのパフォーマンスが高く評価されているにもかかわらず、 日本市場ではその地位を確立しきれていないのです。

興味深いことに、 2025年には日本の音楽産業界が主体となって 新たなミュージシャンアワードジャパンが始まりましたが、 その内容には疑問が残ります。 主要な部門は、Mrs. GREEN APPLEやYOASOBI、 藤井風などの国内アーティストが占め、 BabyMetalやONE OK ROCKの名前は見当たりません。 このような状況は、 日本の音楽界がいかに内向きであるかを示しています。

日本の音楽業界は、国内ヒットに重きを置きがちで、 国際的な実績を正当に評価する姿勢が欠けています。 特に、K-POPのようにSNSやストリーミングを駆使した戦略で 海外市場に進出しているアーティストに対して、 特別賞が与えられる一方で、 日本のアーティストにはそのような評価が 与えられないのは大きな矛盾です。

音楽評論が広がり、作品の魅力が十分に伝わることで、 ストリーミング数やチャートへの反映が期待できますが、 現在の日本の音楽界では 評論やレビューが不足しているという声もあります。 これでは、優れた才能が埋もれてしまいかねません。

特に、BabyMetalのプロデューサーKOBAMETALは、 初期から海外データを分析し、 ターゲットを明確にした戦略でワールドツアーを展開しています。 彼は「どういう人に届けたいのか」をデータで分析し、 現地ファンをターゲットにしてきました。 このようなグローバル・マインドを持ったアプローチが、 今後の日本の音楽界にとって必要不可欠です。

業界が海外での実績をもっと正当に評価し、 国際的な動向に敏感であることが、 日本文化のプレゼンス向上に寄与すると言えるでしょう。 逆に、それを怠れば、優れた才能が評価されず、 海外流出する危険が高まります。

ONE OK ROCKも「世界征服」を目指すほどに グローバル展開に力を入れており、 その熱狂的なライブパフォーマンスは 国内外のファンから高い評価を得ています。 このようなアーティストを正しく評価し、 支援することが、業界全体の活性化につながるはずです。

最後に、敢えて申し上げますが、 音楽業界の「老害」とも言える過去の実績に固執する関係者は、 引退すべきではないでしょうか。 新たな視点で、第二、第三のBabyMetalや ONE OK ROCKを世界に送り出す環境を整えることが、 私たちの使命です。

これからの音楽界が、 より多様で刺激的なものになることを願っています。 それでは、また次回お会いしましょう。

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