ジャズの進化とその魅力

皆さん、こんにちは。 今日はジャズについてお話ししたいと思います。 最近、「ジャズが廃れているのでは?」 という声をよく耳にしますが、 果たして本当にそうなのでしょうか。

私がジャズを聴いていた80年代、 マイルス・デイヴィスやチック・コリア、 ハービー・ハンコック、パット・メセニー といった名だたるミュージシャンが活躍していました。 もちろん、今でも彼らは素晴らしい音楽を作り続けていますが、 新しいアーティストがあまり話題にならないのは確かです。

しかし、少し振り返ってみると、80年代や90年代も、 実はジャズは多くの人に知られているわけではありませんでした。 ジャズを楽しむのは、ファンやマニアがほとんどで、 音楽業界全体の中でもメインストリームではなかったのです。

90年代には、ケニーGやラリー・カールトン、 ボブ・ジェイコブスなどが人気を博しましたが、 ライトリスナーには馴染みの薄い存在でした。 実際、過去にはジャズの人気を高めよう とする試みが何度も行われましたが、 結局、ジャズがかつてのように広く聴かれるジャンルにはなりませんでした。

ジャズが一般に親しまれていたのは、60年代までのこと。 その後、モダンジャズやフリージャズが主流になり、 ポピュラーミュージックとしての地位は低下していきました。 ロックが登場し、「バンド」といえばロックバンド、 流行歌はソウルやロックが主流となりました。

それでも、歌謡曲にはジャズをベースにした作曲が続いていましたが、 80年代にはソウルやロックがより強く影響を与えていきました。 もちろん、ジャズもエレクトリックサウンドを取り入れ進化してきましたが、 それでもポップスとは異なる独自の道を歩んでいます。

もしあなたがモダンジャズやフリージャズに魅了されているなら、 どのようにその音楽に出会ったのか、思い返してみてください。 何らかのきっかけがあったのではないでしょうか? 多くのライトリスナーは、そうしたきっかけがなかったり、 あったとしても耳馴染みがないために、 ジャズにハマることが難しいのかもしれません。

実は、ジャズはずっと廃れていると言えば廃れているのです。 特にモダンジャズやフリージャズが主流になってからはその傾向が強いです。 しかし、2020年以降もジャズは進化を続けています。 注目のジャズミュージシャンたち、 例えばイザイア・コリアーやインマヌエル・ウィルキンス、 マシュー・スティーヴンス、テオ・クロッカー、 ジョーイ・アレキサンダーなどは、 現代的なサウンドを取り入れながら新たな魅力を放っています。

次回は、ジャズボーカルを中心とした リバイバルやネオリバイバルについてお話ししますので、 ぜひお楽しみに。 ジャズの奥深い世界を、一緒に探求していきましょうね。

上部へスクロール